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外壁タイルの膨張と収縮

外壁タイルの「膨張」と「収縮」

今回は外壁タイルに加わるダメージの原因の一つについて

詳しくお話ししたいと思います。

You Tubeを見ていると,小学生YouTuberでしょうか?

興味深い実験映像を見つけました。

からの牛乳ビンを温めます。

暖めたビンの上にゆでたまごを乗せます。

その牛乳ビンを氷水で冷やすと...

ゆでたまごはビンの中に吸い込まれた!!

どういう仕組みでしょうか?

 

カギは「膨張」と「収縮」です。

温められ膨らんだ空気はビンの中からいくらか追い出され,

ゆでたまごがビンのふたとなって密封状態になります。

そしてビンを冷やすと,空気が収縮し

ふたとなっていたゆでたまごを吸い込むという結果になるわけです。

 

さて...

本題の外壁タイルの話に移ります。

実は日本は,

 

大変な「温度変化大国」なんです。

 

四季

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前の当ブログの記事の中で,外壁は日々外の環境から

色んなダメージを受けていると説明しました。

日本は四季の豊かな変化を楽しむことができる国ですが,

ビルの外壁タイルにとっては過酷な環境の国であるわけです。

何せ,冬は零下を記録したと思えば,夏は35度を越える真夏日になったりします。

 

温度変化

 

 

 

 

 

 

 

余談ですが,外国人の友人いわく(日本よりはるかに南の国の方です),

日本の夏を経験していれば世界のどこでも暮らせるよ,とのことです。

逆もまた然り,日本に来て初めて雪というものを見た,という外国人も

いらっしゃいます。

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繰り返しますが,カギは「膨張」と「収縮」です。

 

基本的に物質は温度が上がると膨張し,下がると収縮します。

外壁タイルも非常に大きな温度変化を経験している,ということは?

 

空気ほどの大きな変化はなくとも,膨らんだりしぼんだりしているということです。

もしあるビルの下で地震などが全く発生していなかったとしても,

必然的にタイルはわずかながら外壁上で「動いている」ということになります。

タイルが貼られたコンクリートや貼り付けのためのモルタルも同様です。

物質の種類が違えば,膨張収縮の変化の大きさも変わります。

そうしたわずかな部材ごとの歪みが長い時間が経過し蓄積すると...。

 

「ひび割れ」や「剥離」や「浮き」という結果となって現れてきます。

 

浮き=スキマであり,そこは隠れた水の通り道になったりする可能性があります。

果ては,漏水,大規模な浮き,外壁のハラミ,膨れ...そして剥落,と

問題はエスカレートしていってしまいます。

もちろん,温度変化は外壁に加わるストレスの一つです。

さらには日照,凍害,地震,施工の精度などによっても外壁へのダメージは蓄積します。

大きな地震を経験していなくとも,外観がキレイでも,

このビルは大丈夫だろうか,とお考え頂く一つのきっかけになれば幸いです。

Posted by T.H

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