複数棟の赤外線外壁調査にかかる工程について
大学や病院など敷地内の建物数棟や全国展開している店舗数棟等の外壁調査をご依頼いただくこともしばしばございます。
弊社では主に「ロープ打診」と「赤外線調査」の2種類の調査方法を取り扱っていますが、今回は「赤外線調査」で複数棟の調査にかかるに工程について書かせていただきます。
赤外線カメラでの撮影は、調査面に直射日光が照射していないと精度が落ちてしまいますので、太陽の動きと連動した動きをする必要があります。
※赤外線調査の仕組みについては下記の記事をどうぞ。
9月に外壁タイルの赤外線調査をした2つの建物同じくらいの温度差があったのにも関わらず「浮いている」タイルと「浮いていない」タイルの凡例がありました。
いろいろな条件により異なるのですが、下記の条件としては建物周辺に撮影を妨害する建物や樹木は無く、各面バルコニー等もない平らな面であり、調査面積が1棟1500㎡×2棟、A棟B棟は車で10分程度離れていることとします。
直射日光が照射される順番としては東面→南面→西面となりますのでA棟から始めるとすると
A棟東面撮影→B棟東面撮影、南面撮影→A棟南面撮影、西面撮影→B棟西面撮影といった流れで調査していきます。
※北面は基本的に直射日光が照射しない為、1日を通して温度差が一番生じる時間帯で撮影することで浮きと思われる温度分布を判別します。
並行して地上から手の届く範囲は2mの打診棒にて打診調査、調査範囲を双眼鏡を使用しての目視調査も行いますので、損傷量によっては2日かかることもありますが、上記のような流れで撮影していけば、1日で終えることは十分可能です。
もう一例として、徒歩5分程度離れている3棟だとしても調査したい面に直射日光が照射している間に各棟撮影できれば良いので可能なケースもあります。
比較的近い建物ですと上記のような流れで、1日に3棟ほど調査可能な場合もあります。
ですが、あまりに急ぎすぎて調査内容の精度、質が下がっては意味がありませんので、調査の質を保てる限りは工程短縮に尽力いたします。
年度末が近づくと大きい範囲の入札案件も増えてきます。
弊社の事務所は大阪及び東京にありますが、ご依頼いただきましたら全国対応させていただいております。
お問合せお待ちしております。