剥落の危険性のある外壁タイル調査方法
お問い合わせを頂く中に「外壁タイルが一部剥落したので他のタイルも気になってるのでみてほしい」
というお問い合わせを頂く事があります。
(タイル1枚とかではなく、ある程度のタイルが剥落した場合は他のタイル面も剥落する可能性は高いです)
できるだけコストを下げて調査を望まれている方が多い中でも
やはり調査精度を上げる事ができる「ロープ打診」を弊社ではまずはお勧めさせて頂いております。
それでも「コスト面」や「居住者様への負担を少しでも少なく」等から赤外線でしてほしいといったお客様もいてますので、
赤外線の調査精度をご説明させて頂いた上で実施させて頂いております。
タイルの浮きは躯体からタイルまでの下地や張付けモルタル等のどこでタイルが浮いているか、
打診調査の場合は打診の”音”で聞き分けをし基本的には可能ですが、赤外線の場合はその判別は難しく
躯体からタイルの間の空気層に熱が滞留した”温度”の違いの原理で健全部と異常部の違いのみを調べていきます。
そのタイル表面の温度の違いも様々で、温度分布の差が大きい=空気層(浮きしろ)がとてもある。という事になります。
(赤外線は他の要因でも温度の差は出ます)
これらの画像は健全部と異常部の温度の違いがとてもはっきりしており、
空気層(浮きしろ)が大きい可能性が高いという事になり
これほどの温度差になると剥落の危険性があるという事になります。
こういった剥落の危険性が高い浮きの調査をするには、
赤外線調査が適している建物で実施した場合は上記の様な結果が得られれる為
満足して頂ける結果報告書をお渡しできるとも考えております。(浮きがない事が一番ですが、、、)
赤外線に適している建物とはタイルに艶があり光を反射しやすい(ラスタータイル等)、
日光が照射しない為壁面が温まらない(北面や日陰)、撮影角度が極端についてしまう。等の場合は
赤外線調査は適していない為、実施できなかったり精度が極端に落ちてしまう場合がございます。
※赤外線は打診調査と比べれると精度が落ちますが、
実施可能な調査環境の中で実施できれば上記の画像の様な結果が得られます。
そのあたりを総合的に判断して頂きご納得頂いた上で調査方法を決めて頂ければと考えております。