「 外壁 」 の重要性
ビル、マンションの不動産オーナー様、所有者様、管理会社様
外壁タイルとは「衣服」である。
寒い日が続きますね。
冬になるとダウンコートが手放せません。
でも,ダウンコートって似たり寄ったりのデザインのものが多く,
おしゃれなものを選ぼうとすると高いんです。
できれば断熱効果が高くて,暖かくて,でもデザインにもこだわりたい。
悩みどころです。
…さて,弊社はアパレル会社ではなく,建築物の調査が主な業務の会社です。
もしも,鉄筋コンクリート造のビルを人間の体に例えるとすれば,
鉄筋=骨
コンクリート=筋肉(…?)
少し強引な例えかもしれませんが,
鉄筋とコンクリートはそれぞれ単独では弱点がありますが,
お互いに長所を補い合って「体」を構成し,自重を支えています。
そこで,外壁の役割とは?
外壁仕上げは「衣服」のような役割を果たしています。
人が日焼けを気にして長袖のシャツを着るように,
外壁は晴れの日にいつも直射日光を私たちの代わりに受けています。
人が傘をさしたり,レインコートを着たりするように,
外壁は雨漏り(漏水)を防いだり,鉄筋が錆びないように雨風から建物を守らないといけません。
暖かいダウンコートのように,寒さを防いで中の人が凍えないようにする必要もあります。
消防士が防火服を着るように,近くで火事が起きたときのために耐火性能も求められます。
こうして考えると,
建物は大きな災害などがなかったとしても,
実は外の環境から色んなダメージを受けているんですね。
人は「外壁」に日々守られている,ということになります。
しかも,外壁(タイル)は街の景観を彩るために「ファッション性」も必要です。
普段何気なく見ているビルの外観は,
人が機能的でしかもファッショナブルなものを求めて衣服を選ぶように,
設計者が色んなことを考えて外壁仕上げをデザインしているんですね。
そして,
「外壁」にはメンテナンスが必要です。
衣服も長く着続けていると日焼けしてしまったり,ほつれや破れができてしまいます。
同様に,
ビルも建ってから時間が経過すると蓄積したダメージが色んなところに現れてきます。
コートからボタンが落ちても,そのボタンで誰かがケガをすることはまずありませんが,
もしも
ビルからタイルが落ちたら―
シーリング、タイルが劣化(浮き、ひび割れ等が発生)し、室内に漏水してきたら―
鉄筋が雨で腐食したら―
衣服と違って,放置するとその影響、コストは大きな問題になってしまいかねません…。
つまり
外壁にも正しい点検とメンテナンスが非常に大切である。
ということになります。
建物の大切な「衣服」の穴を見落としてしまわないように,
私たちはしっかりと業務に携わらなくてはなりません。
弊社は建築物の調査をする立場としての大きな責任と,
社会的な大切な役割を深く認識して日々の業務に当たりたいと考えています。
そんな弊社を,本年も引き続き宜しくお願いいたします。
Posted by T.H.