外壁調査に大切なのは、、、
外壁調査に大切なのは、、、
外壁調査に大切なのは，「まず，己の敵を知ること」
春が近づいています。
寒いのが苦手な方にとっては嬉しいことですね．．．。
でも，同時に風邪やインフルエンザも猛威を振るっています。
ぜひ，皆様もお気をつけてお過ごしください。
さて，この記事をお読み下さっているお客様へ質問させていただきます。
―「インフルエンザ」とは何ですか？
“風邪のような症状が出ますが，もっときつく，寒気がすごい。
高熱が出たり，関節が痛く なったり，吐き気が起きたり。
検査が陽性だったらタミフルやリレンザ等が処方されて，
数 日はドクターストップで出勤はおろか家も出られない。…etc”
きっと，このくらいの説明を 自分も含めお医者様でない一般人のほとんどの方がお答えになれると思います。
それはごくごく当たり前の知識のようですが，
実は人体のつくり，一般的な病気の名前や症状の現れ方，
病気の原因や対処法について最低限のことを知っているからこそ答えられる訳ですね。
―では，建築物についてはいかがでしょうか？
例えば， ―建物に発生する「エフロレッセンス（白華現象）」とは何でしょうか？
―答えは，下記の画像のような外壁などに現れる劣化現象です。
．．．以前にも触れた点ですが，
もしかすると弊社に依頼を頂くお客様の中には，
こういった専門用語だけで面食らってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
さらに言えば， 私たちは人の体については誰もが最低限のことを当然のように知っていますが
建築物については自分たちの身近な存在でありながら，その構造や成り立ちなどについて
特別に勉強でもしない限りはなかなか知ることはできません。
しかしながら，
建物の外（外壁 ）に現れた不具合について知るには，
建物の中を知る必要があります。
もちろん，それは不具合が起きている箇所は
必ずしも穴を開けて中を確認しないといけない，という意味ではありません。
それでは外壁を赤外線カメラでわざわざ調査する意味はなくなってしまいますね(笑)。
人の体が高熱を発したとすれば体内で何かの病原体が悪さをしていると考えられる様に，
ある建物の表に現れた何かの不具合は，
建物の中で起きていることと少なからず関係がある， ということです。
逆に言えば，もしも建物の中身，構造などについて 最低限知っていなかったとすれば，
建物の不具合が見つかったとしても， その意味することを本当に理解するのは難しいということになりますね。
それでタイトルで言いたかったのはこういうことです(笑)。
建物を劣化から守り，より長く存続させるためには，
―建物の「敵」の正体について よく理解することが大切だ，
というわけです。
さて，外から見て同じような見た目の建物だったとしても，その作りはさまざまです。
遠回りにお感じになるかもしれませんが，
外壁のみに限らず，現代の代表的な建物のつくり，外壁の成り立ち，
関連のあると思われる建築材料や施工方法などについてもあらましを知ることは，
きっと外壁のどの部分にどんな不具合が起きるのか， なぜ起きるのか，
その理屈などを理解するのに役立ちます。
その目的で， 建築に関連した基礎的な事柄についても少しずつシリーズでアップしたいと考えています。
そのようなわけで， 前置きが長くなりましたが，次の記事では
第一回 「セメント，モルタル，コンクリートの違い」 というテーマでお話をしたいと思います。
（※エフロレッセンスについて 詳しくは，後々おって解説記事を作成したいと考えています。）
Posted by T.H.