外壁調査時(ロープアクセス工法)の屋上状況
ロープアクセスは原則として「Two rope Two Point」という言葉があります。
※Two rope・・・アンカーが独立した2本のロープ
Two Point・・・必ず2か所以上でアンカーセッティング
厚生労働省が労働安全衛生規則等を改正した後に行っている「ロープ高所作業特別教育」の内容でも言われている
・「メインロープ」と「ライフライン」は作業箇所の上方のそれぞれ異なる堅固な支持物に、外れないように確実に緊結すること
と同等のことです。
これは万が一1本のロープ(メインロープ)が突起物などとの摩耗で切れた際、もう1本のロープ(ライフライン又はバックアップロープ)で落下を防ぐ目的があります。
もちろんロープが切断することがないように、突起物などの障害物に触れる場合にはロープを保護するために養生(ローププロテクター)することも定められています。
作業計画の作成や作業開始前点検も同様です。
ですので、ロープアクセスでの外壁調査の際は、ロープアクセスが可能かどうかの判断や作業計画の為、事前に屋上確認をさせていただいております。
どこの建物でも同様な造りで丸環や架台の配置が同じなら同じロープの設置方法で済みますが、もちろんそういうわけにはいきません。
下記に少し特殊的な支点をとったロープ設置の例をご紹介します。
ほんの一例ですが、作業時の支点の紹介でした。
様々な形状の建物や吊元に使用できる支持物の位置によっては、支点の取り方も様々になります。
あくまで安全第一の為、お断りする可能性もございますが、丸環や架台が屋上に無くともロープアクセスでの調査は可能な場合もありますので、まずはお問合せください。