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外壁調査の費用相場と調査方法ごとの比較

2022.05.31

外壁調査の費用相場と調査方法ごとの比較

建物の外壁は日光や雨などで劣化していくため、問題点が無いかを定期的に調査する必要があります。外壁調査には、建物の周りに足場を組んで道具を使いながら調査する方法や、地上から赤外線サーモグラフィーを使って調査する方法などがあります。そのため、調査方法によってメリットやデメリット、費用などが異なってくるので、建物に合った外壁調査の方法を選択することが大切です。当記事では、目的に合った調査方法で調査を依頼できるように外壁調査の種類ごとに相場やメリットを比較しているので、選ぶ際の参考にしてみてください。

外壁調査の費用相場

費用相場

建物の外壁調査では、調査方法によって大きく費用相場が変わってきます。

費用の相場(外壁㎡単価)
赤外線調査 120~350円
ロープ打診調査 240~450円
足場打診調査 250円~ (規模によるので別途見積もりが多い)
ドローン調査 200~450円

赤外線外壁調査は、足場を組むことやロープを使用することもなく、地上から赤外線サーモグラフィのみを使って行うので、最も費用を抑えることが出来ます。外壁打診調査は、足場を組んでから打診を行う方法や、建物の屋上からロープを吊るして作業員が打診を行うロープ打診調査と種類があり、方法ごとに相場が変わってきます。人員をかけ、日程がかかったりする調査法であればあるほど総額は高くなるので、調査する建物や目的に適した方法を選択することが大切です。

最近では簡易性・安全性・コストの面から赤外線カメラやドローン調査を扱う調査会社も増えてきており、注目を集めています。費用面重視で外壁調査を検討している方はぜひ赤外線カメラやドローン調査を検討してみてください。Takaoプランニングへご相談いただければ赤外線カメラやドローン調査の内容も含め丁寧にご説明させていただきます。

外壁調査とは

外壁

外壁調査とは建物の劣化診断の一つで、雨や風、日光によって劣化していく外壁の現状を調査し、修繕が必要かどうかを判断するために行います。竣工時から年月が経ち、劣化してしまうとタイル・モルタル面のひび割れや浮き、白華現象(エフロ)などが発生してしまい大きな事故に繋がることもあります。

このような劣化による事故を防ぐため、平成20年に建築基準法第12条に基づき特定(特殊)建築物定期報告制度が改正され、建物の所有者、管理者は定期的な調査と結果の報告が義務付けられました。建築基準法では全面調査が義務付けられており、打診調査法、もしくは赤外線調査法を用いて外壁の調査をするように記載されています。

外壁調査方法ごとの比較

方法ごとの比較

外壁の調査方法は大きく分けて4種類あり、それぞれ特徴や費用が違ってくるので、依頼する前に概要を把握しておきましょう。以下の表は各調査法を比較したもので、全ての調査方法に良い面と課題面があるため、調査する建物の特徴に合わせて選ぶことが大切です。

料金 安全性 正確性 作業日数 実施日の天候
足場打診調査 × ×
ロープ打診調査
赤外線調査 ×
ドローン調査 ×

【料金・作業日数】
ドローンや赤外線調査は打診調査で使う足場などが不要で、タイル1枚1枚の調査を行わずに比較的短期間で完了できることから作業日数が短縮できその結果、費用が抑えられます。

【安全性】
高所の調査をする際、打診調査では足場を組んだりゴンドラを使用したりと建物の環境や天候によっては危険性があります。もちろん現在はフルハーネス型安全帯の着用が義務付けられていますが、ドローンや赤外線調査のように地上より調査ができる方法と比べたら安全性は劣ると考えます。

【正確性】
赤外線を用いる調査法(赤外線調査・ドローン調査)は壁から反射する熱エネルギーを感知して調査するので、その日の天候や気温に影響を受けやすく正確性に欠ける面があります。もちろん、条件が整っている日に実施しますが、直接叩いて間近で音を聞いたり目視で確認したりする打診調査法と比べると正確性の面では劣ってしまいます。

【実施日の天候】
悪天候の場合は打診調査もさすがに実施できない場合がありますが、それ以上にドローンと赤外線調査は天候の影響を受けやすいです。赤外線調査は壁から反射する熱エネルギーを感知して判別するので、曇りや雨が降ったりして正確に熱を感知できないような天候だと調査が進められません。

足場打診調査

外壁調査の方法の一つである『外壁全面打診調査』や『外壁タイル打診調査』は、作業員がパールハンマーなどの専用の道具を使って外壁を叩いて、その音を聞き外壁の現状を調査する方法です。その中でも、建物周りに足場を組んで打診する方法を足場打診調査と呼びます。作業員が外壁を間近で目視しながら同時に触診もできるこの方法は、従来より行われているため実績も多く、正確性も高いと言われています。

足場打診調査のメリット・デメリット

以下の表は足場打診調査のメリットとデメリットです。

足場打診調査のメリット
  • 正確性、精度が高い
  • 触診や目視での確認も同時に行える
  • 天候に影響されにくい
足場打診調査のデメリット
  • 足場を組み立てる際に費用と時間がかかる
  • 安全性が赤外線法に比べると低い
  • 作業員の技量によっては、精度が左右する場合がある

時間や手間はかかってしまいますが、その分正確性や精度の高い調査方法になっています。より高い正確性を求め、打診だけでなく目視での確認や触診も同時に行い入念な調査をしてほしい場合には、足場打診調査が向いています。異常が認められた箇所にはマーキングすることもできるので、後で第3者が確認することもでき誤差が起きづらいとも言えます。ただし、足場を組む期間と調査する期間を合わせるとそれなりの日数がかかるので、数週間~数ヶ月はかかることもあります。目に見えて建物の状態が悪いとわかり、調査後すぐに修繕するのが決まっている場合などには足場打診調査が適しています。

ロープ打診調査

ロープ打診調査は外壁全面打診調査の内の一つで、屋上から作業員がロープで吊り下がるロープアクセス工法で打診調査をする方法です。同じ打診調査でも足場を組む必要が無いので、足場打診調査と比べるとコストと時間をカットできます。しかし、建物の形状や屋上に吊元がないなど状況によっては実施できない場合もあるので、事前に実施可能かどうかの現地調査をする必要があります。見積もり時のおおよその判断ということなら地図アプリを活用して判断することも可能です。

ロープ打診調査のメリット・デメリット

以下の表はロープ打診調査のメリットとデメリットです。

ロープ調査のメリット
  • 足場打診調査より安全性が高く費用が抑えられる
  • 狭い場所やデザイン性のある建物でも調査可能
  • 場所によっては道路占用許可の申請が不要
ロープ調査のデメリット
  • 範囲が広い場合は作業効率が落ちる場合もある
  • 赤外線調査と比べると時間がかかる
  • 作業員の技量によっては、精度が左右する場合がある

一見ロープアクセスのやり方は危険そうに見えますが、このロープアクセス工法はISO22846で定められたもので、国際的に安全基準を満たしている安全性が高い方法であり、日本のレスキュー隊でも使用されています。入念に打診調査を行いたいが費用も抑えたいという場合には、ロープ打診調査が向いています。また、複雑な形状の建物にも適しており、足場では実施できない箇所の調査が必要な場合でも対応できる可能性が高いです。

赤外線調査

打診調査に次いで外壁調査の主要な方法である赤外線調査は、赤外線サーモグラフィーを使用して外壁を撮影することでタイル等の浮きを見つける調査方法です。赤外線サーモグラフィーで外壁を見ると、全ての面が同じ温度で表示されますが、浮きがあるとその部分だけ温度が高く表示されます。仮設足場を組むよりも更に費用が安く、安全面も高いことから注目されている外壁調査方法です。

赤外線調査のメリット・デメリット

以下の表は赤外線調査のメリットとデメリットです。

赤外線調査のメリット
  • 安全性が高い
  • 費用を抑えることが出来る
  • 短時間での調査が可能
赤外線調査のデメリット
  • 高層部等の撮影角度がつく場合は精度が落ちてしまう
  • 外壁が乾いていないと行えないので天候に左右される
  • 建物の多い場所では調査不可能な場合もある

安全性が高くコストも時間も抑えることが出来る赤外線調査ですが、間近で目視をして手作業で行う打診調査に比べると正確性は劣ります。そのため、先に赤外線調査を行って劣化している部分をある程度把握してから、ロープ打診調査で確かめるといった併用して行う調査方法もあります。

ドローン調査

ドローン調査は、ドローンに赤外線サーモグラフィーを搭載して外壁調査をする方法で、高所でも精度の高い撮影ができるとして注目されている調査方法です。地上からの赤外線調査でのデメリット部分をカバーする調査方法で、新しい外壁調査方法の選択肢として需要が高まりつつあります。

しかし、ドローンの技術に関する資格などが十分でないことから、技術を担保できるものが無いので依頼者の信用を得る努力が必要という課題点があります。今後ドローンに関する免許制度の導入も国は進めているので、その制度が実際に導入されれば、今後さらにドローン調査が広まっていくことと考えております。

ドローン調査のメリット・デメリット

以下の表はドローン調査のメリットとデメリットです。

ドローン調査のメリット
  • 安全性が高く低コスト、短期間でできる
  • 高層部の赤外線調査も可能
  • 搭載カメラによっては高品質な調査が可能
ドローン調査のデメリット
  • 天候に左右されやすい
  • 場所によっては国土交通省の許可が必要
  • 近隣への配慮・通知が必要

調査方法自体は赤外線調査とほぼ同じなので、赤外線調査と同様に比較的低コストで安全性が高いです。ドローンと赤外線調査の大きな違いは高層部でも精度の高い撮影ができるという点です。

ただし、ドローンを飛ばすという作業は周囲への配慮も必要で、場所によっては国土交通省に飛行許可を申請しないと飛ばせない場合もあります。また、雨の日や強風の日も飛行できませんので調査日を変更せざるをえません。

外壁調査方法を選ぶ際のポイント

外壁調査方法を選ぶポイント

外壁調査の方法にはそれぞれメリットとデメリットがあるので、調査の目的に合った方法を選ぶことが大切です。実際に調査をする時、どのように調査方法を選べば良いのでしょうか。調査方法の選び方には3つのポイントがあります。

  • 調査目的
  • 価格
  • 精度の高さ
  • 調査期間

一つ目のポイントである調査目的は、その目的に応じて精度の高さを求めるのか否かなどが変わってきます。修繕目的であればある程度の精度の高さが求められますし、定期報告の為の調査が目的であれば価格を抑えることが求められるかもしれません。

二つ目のポイントの価格は、予算によっても選び方が異なってきます。打診調査は精度が高く人工も多くなる為、価格が高くなってしまいます。低コストで行うことを重要視するのであれば、赤外線調査なら比較的低い予算でも調査可能になってきます。
建築基準法12条で定められている定期報告の為の調査の場合は低コストで行いたいという要望が多い傾向もあります。

三つ目のポイントは精度の高さです。打診調査は時間とコストがかかりますが調査の精度は、地上またはドローンからの目視でしか確認できない赤外線調査よりも高いです。また、打診調査よりもさらに高い精度を求めたりデータで残したりしたい場合は、赤外線調査と打診調査を併用することで、それぞれに検出された部分を確認して正確性を高めることもできます。

最後のポイントは調査期間がどのくらいかです。特に足場打診調査の場合は、足場の設置と撤去にも日数を要するので、実際の調査前後も調査期間に含まなければなりません。赤外線調査、ドローン調査は、スピーディーな調査が可能なので、設けられる調査期間が短い場合、納期が迫っているなどは赤外線調査・ドローン調査を選ぶのが良いと考えます。

それぞれの調査方法のメリットを享受したくても、建物の都合上実施できない場合もあります。どの調査方法が適しているか等もご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

外壁調査を検討中ならTakaoプランニング

Takaoプランニング

外壁調査を依頼するなら、外壁調査の豊富な実績を持つTakaoプランニングへお任せください。Takaoプランニングは、これまでにオフィスビルや集合住宅を始め病院、ホテル、学校などの様々な施設にも、調査を行ってきて、現地での調査から報告書の作成まで一貫して請け負っています。

たくさんの調査経験の他にも、低コストで安全性と正確性を兼ね備えた調査を行い、調査終了後は社内でしっかりと連携を取りながら報告書を作成し、完成度の高い報告書を作ることができるのが弊社の強みの一つになっています。打診調査、赤外線調査に加え、ドローン調査も対応しているので、どの調査方法で行うかお悩みの際も、比較しながら検討することが出来ます。

まとめ

外壁調査は日数や必要機材が調査方法によって違うので、どの調査方法を選択するかで費用が大きく変わってきます。費用だけで調査方法を決めるのも難しく、調査目的や建物の環境に適した調査方法を選択することが重要なので、正確な調査ができる方法を選んだうえで費用面を考慮していく必要があります。

Takaoプランニングではそういった点も含めて、依頼者様のご相談に乗らせていただいております。少しでもコストを抑え、調査目的にあったご提案をさせて頂ける様ご協力させていただきますので、外壁調査を検討中の方はぜひTakaoプランニングへご相談ください。

外壁調査をお考えならTakaoプランニングへ

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