2020年も残り2日
2020年ももうあと2日となりました。
弊社が行っている建築物の定期調査(外壁打診調査や赤外線調査)は点検とは異なり、
医学で言いと健康診断のような予防の目的を意図したものとなっております。
建物の所有は1年や2年ではなく20年30年と所有します。
建築にかかった費用の合計は仮に40年間で建て替えた場合は生涯費用の約25%にすぎず、
その3倍以上のもの費用が建築物の竣工後に必要と言われており、いかに維持管理が大事かがわかります。
しかし建物の所有者様は竣工後にそれだけの費用をかけたくないと思っている方が殆どなのではないでしょうか。
建物の調査を行っていて思うのが、
日々の清掃やメンテナンスをしてる所としていない所では10年20年後には劣化状況が本当に違ってきます。
設備関係は取り替えがききますが、躯体は取り替える事はできません。
いかにシーリングの打替えだったり、防水層、タイルや塗装面の改修を行い躯体を守っている外壁関係のメンテナンスが重要となります。
また建物の所有者または管理者は建築物の維持保全をおこなう義務もあります。
維持保全は美観や機能の問題だけではなく人身事故や物損事故も起こり得る可能性もあります。
万が一タイルが剥落したり、建物内で火災が起こった時に最小限の被害に抑えれるかは
所有者、管理者の日頃からの意識や行動にかかっているといっても過言ではありません。
維持管理の観点での調査、改修は避けて通れず、また竣工当初より重要と考えるべきだと日々実感しております。
建物は日々の雨風、温度変化等の影響により劣化するもので何もしなければ価値は減少していきます。
維持保全は資産を長持ちさせる為に不可欠であり、
建物の維持保全が資産の確保になるという事の理解を頂き、
我々が調査、改修を行う際には建築物のロングライフ化にお役に立てるように
常に意識をもって取り組ませて頂ければと考えております。
2020年はコロナで始まりコロナで終わる様な年となりましたが来年は今より明るい未来が来て
コロナと最前線で戦って頂いている方々が普段の日常を少しでも早く取り戻せるような世の中になる事を願っています。