2016年7月【兵庫県】建築基準法第12条による特殊建築物定期報告に於ける外壁タイル調査(赤外線調査・打診調査)
- 外壁赤外線調査
建物住所 :兵庫県神戸市
目的 :建築基準法第12条による特殊建築物定期報告に
於ける外壁タイル調査(赤外線調査・打診検査)
調査対象面 :東面・西面・南面・北面
調査外壁面積:11,533㎡
外壁材 :タイル
今回調査の建物は兵庫県神戸市の駅前に位置し、1階に銀行とスーパー、2階に専門店とスーパーが入っており、その上階は分譲高層マンションとなっているSRC造で、1階・2階の外壁の殆どがタイル貼りで上階は柱及びベランダ外壁がタイル貼りです。今回は特殊建築物定期報告の為の外壁調査と言うことで、調査方法は赤外線調査で行うこととなりました。1階部分の外壁及び1階~2階にかけて外付け階段があった為、その周囲は打診棒を使用して打診調査を行いました。上層階のタイルの赤外線調査は望遠レンズを使用して建物からかなり離れた位置からの撮影となりました。外壁の撮影面の順序は東面→南面→北面→西面の順で行いました。建物の規模が大きい為、撮影には2日間を要しました。
報告書の作成には約1ヶ月を要しました。報告書の構成は、損傷立面図・赤外線画像解析台帳・代表的な損傷写真の台帳で通常は損傷は立面図に記載をしていきますが、立面図に記載できない箇所も多かったので、平面図に損傷位置と損傷の大きさを記載することにしました。調査の結果はタイルのひび割れなどは低層階にて散見されましたが、高層階におきましては全く無く良好な状況でした。タイルの浮きについても建物全体で数箇所という状況で、早急な補修を要するような損傷箇所は殆どありませんでした。