2017年9月【埼玉県】外壁タイルの補修(修繕)工事に於ける外壁調査(外壁赤外線調査及び打診)
- 外壁赤外線調査
現地調査日 :平成29年9月26日
建物住所 :埼玉県
目的 :外壁タイルの補修(修繕)工事
調査対象面 :東面・西面・南面・西面
調査外壁面積:800㎡
外壁材 :タイル
建物は築約13年の鉄骨造に外壁の殆どがタイル張りの建物で
外壁タイルの補修(修繕)工事の目的の為、外壁の赤外線調査の依頼を受けました。
調査日当日の天候は幸いにも快晴で、午前9時から赤外線サーモグラフィー(赤外線カメラ FLIR社製 T-1040)で撮影を始めました。
東面から外壁タイルの赤外線撮影をしていくと、
1階のタイル面の広範囲で、赤外線画像にかなりの高温の温度分布が確認できました。
確認のため、打診棒にて打診を行うと高温の温度分布が認められた箇所のタイルは浮きの確認ができません。
建物を管理しているご担当者の方が現場に来ておられたので、
赤外線カメラで高温の温度分布が広い範囲で確認できている状況を、赤外線カメラのディスプレイの熱画像を見て頂きながらご説明すると、
その部分は過去に外壁タイルの補修工事を行い、その時にタイルの表面に保護塗料を塗布したとの事で、
その塗料材が原因で、赤外線画像が高温になっている、と言うことが判明しました。
赤外線調査の場合、温度の差異で浮きかどうかの判断をいたしますが、このように高温部分が必ずしも浮いているとは限りません。
その場合は、目視や打診等をして確かめながら調査をすすめていきます。
太陽光が直接照射しない北面の赤外線撮影は当日最も日較差があった午後1時頃に行いました。
午後3時頃に建物の東西南北の全ての外壁面のタイルの赤外線調査を行うことができ、その日の現場は終了となります。